アクシスソフトは主力製品Biz/Browserのライセンス体系およびパートナー制度を見直した。最新版「Biz/Browser XE」の出荷開始に合わせ、6月16日に運用を開始した。Biz/Browserは、Webベースのシステム上で、クライアント/サーバーシステム同様の操作性を実現するミドルウエア。2005年3月末時点で、累積35万クライアントを売り上げた同社の看板商品だ。

 これまでBiz/Browserの導入企業は、主に大企業だった。新ライセンスの狙いの1つは、中堅企業へのアピールだ。購入できる最小単位を50クライアントから10クライアントにしたほか、試験導入用ライセンスとして、1種類のurlとクライアント10台の環境で、1年間Biz/Browserを使える「トライアルライセンス」を36万円で提供する。

 狙いはもう1つある。パートナーから要望の強い、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)サービスや業務パッケージへのBiz/Browserの組み込みへの対応だ。同社の赤松浩司営業本部長は、「パッケージ販売におけるライセンスの考え方では、こうした案件に対応できない。結果、個別対応するケースが多くなりすぎた」(同)と背景を語る。そこで“組み込み”利用を想定した料金見積りのガイドラインを用意した。パートナーのビジネスモデルに応じ、レベニューシェア型や月額利用料金制、あるいはエンドユーザーが支払う利用料の一部を受け取るといったモデルを適用していく。

 パートナー制度でも、カテゴリを新設した。Biz/Browserをソフト製品に組み込む「アプリケーション・パートナー」、ASPサービスに組み込む「ASPパートナー」などだ。既存のパートナーは順次、これらのカテゴリに登録した上で新しい契約を結ぶことになる。

佐竹 三江=日経ソリューションビジネス
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