セキュリティアプライアンス製品ProxySGシリーズを開発・販売する米ブルーコートシステムズは、中小規模向けの新製品を相次いで発売する。大手企業だけでなく、支店や中小企業まで顧客層拡大を狙う。米国本社プロダクト・マーケティング・ディレクターのトム・クレア氏に、今後の戦略などを聞いた。

◆どこにいても業務ソフトを利用できるなどインターネットには長所も多いが、非合法的なWebサイトにアクセスして損害が発生するなど短所も多い。ProxySGは、従業員が不適切なWebサイトにアクセスするのを制御し、ウイルス感染も防止する。重要な情報はすぐに活用できるように、コンテンツをキャッシュする機能もある。当社のセキュリティアプライアンス製品は、全世界で約4000社に2万台以上が導入されており、売上高はここ2年間で約3倍にも伸びた。

◆今後、ターゲットにしようとしているのが、企業の支店や営業所や中小規模の事業所だ。特に遠隔地の事業所で、Webベースのシステムを利用する動きが広がっているからだ。今年7月上旬には、中小規模向けの新製品ProxySG 200の出荷を開始し、初年度に2000台の販売を目指す。また、今秋には同じく中小規模向けのスパイウエア対策製品「SpyWare Intercepter」を出荷する予定だ。こちらは初年度3000台の販売目標を立てている。

◆当社は、100%間接販売を展開している。こうしたローエンドの製品をそろえることで、販売パートナーにとっても、「簡単に使える手ごろなセキュリティソリューション」としてユーザー企業に提案しやすくなるだろう。現在、日商エレクトロニクスなどパートナー4社に販売してもらっているが、あと1~2社は増やす方針だ。

中井 奨=日経ソリューションビジネス
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