東京エレクトロンのコンピュータ・ネットワーク事業部は、ディスクを使ったバックアップ/リカバリ用ストレージシステムの新製品「DD400エンタープライズシリーズ」を6月6日から発売すると発表した。代理店契約している米データドメイン社の製品で、「COS:Capacity Optimized Storage)」と呼ぶ独自の圧縮技術を活用し、バックアップデータを平均で20分の1に圧縮できる点が特徴。バックアップ内容によっては、1ギガビット当たりの容量単価を100円以下と安くできるため、テープに代わるシステムとして売り込む(写真)。

 製品は4つのモデルがある。拠点など小規模システム向けのDD410(バックアップ利用可能な容量は15テラバイト、333万円から)のほか、中規模向けのDD430(同40テラバイト、777万円から)、企業向けの大規模システム向けDD460(同85テラバイト、1295万円から)。加えて500テラバイトに対応するDD400gを2005年秋に出荷する予定。

 コンピュータ・ネットワーク事業部ではDD200シリーズを昨年10月から販売しており、DD400は後継機に当たる。今後はDD400シリーズを主力に販売活動を展開する方針で、DD200シリーズで行った販促プログラムも継続する。このプログラムは、システムインテグレータ(SIer)を経由してユーザー企業に新製品を無償貸与するというもの。ユーザー企業に積極的に使ってもらい新製品の機能を認知させることが狙い。SIerにとっても製品の特徴をユーザー企業にアピールしやすくなる。DD400シリーズは今後3年間で8億円の売り上げを目指す。

大山 繁樹=日経ソリューションビジネス

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