米EMCのソフト部門は、バックアップ/リカバリ用ソフト「EMC Dantz Retrospect7 Windows版」の発売を機に、中堅・中小企業や個人オフィスなど国内のSMB(スモール・アンド・ミディアム・ビジネス)市場開拓を強化する。これまで国内では報映産業とアクト・ツーの2社がDantz社の「Retrospect」シリーズの代理店となっており、今回の新製品も2社が4月14日から引き続き販売する。これに加えて、2003年10月にDantz社がEMCに買収されたため、国内でも新たにEMCジャパンのチャネルを通じて販売していく考え。

 「日本での売り上げはワールドワイドの10%だったが、新しい販路を活用することで今後は20%に上げたい」(EMCソフトウェア EMC Dantzのジュリエット・レプート・インターナショナル・セールス担当ディレクター)。EMCはデータセンター、大企業や部門システム向けには、やはり買収したLegato社の「NetWorker」を用意している。Dantz社を買収することで、大規模からSMBまで対応領域を広げた。

 Retrospect7は、画面上に表示されるウイザードで操作できるなど、セットアップが容易にできる点が大きな特長。古いデータを自動的に削除するなど、バックアップデータを確実にディスクに収まるように自動調整する機能もある。「Multi Server Windows版」(19万8450円~)や「Single Server Windows版」(9万3450円~)のほか、「Disk-to-Disk Windows版」(4万4100~)、「Professional Windows版」(1万6590円~)など個人用も含めて6種類を販売した。

大山 繁樹=日経ソリューションビジネス

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