通信事業者向けソリューションを提供する米ブリッジポートネットワークスは3月24日、日本での顧客開拓に向け日本法人を設立したと発表した。同社が提供するのは、単一の電話番号で、携帯電話や無線/有線のIP電話を発着信できるようにするゲートウェイ製品。現在、通信機器/端末メーカーのほか、ソリューションプロバイダをパートナーとして募集しており、これらのパートナー経由で日本の通信事業者やブロードバンドサービス事業者などにソリューションを売り込む。日本法人であるブリッジポートネットワークスの社長には、日本BEAシステムズやSAPジャパン、サン・マイクロシステムズなどで営業を務めた袴田哲也氏が就任した(写真、手にしているのは、端末パートナーが開発した無線IP電話と欧州規格GSMのデュアルモード機)。
ブリッジポートの製品「NomadicONE Network Convergence Gateway」は、携帯電話ネットワークとVoIPネットワークの間で、ローミング機能を提供する。ユーザーは単一の番号で、携帯電話サービスと無線LANやブロードバンド回線で提供されるIP電話サービスをシームレスに利用できるようになる。通信事業者がこのゲートウェイを導入することで、携帯電話やVoIPのネットワークにほとんど手を加えることなく、発着信やローミング機能を提供できるほか、通話記録や加入者管理情報を統合的に管理できるという。
ブリッジポートは2001年に創業したベンチャーで、米国では米IBMのほか、複数のネットワーク機器メーカーや端末メーカーとパートナーシップを結んでいる。日本でもメーカーのほか、通信事業者向けに強い数社のソリューションプロバイダをパートナーに加えて、通信事業者の開拓を目指す。2005年第2四半期~2006年第1四半期にも、実用サービスでの納入実績を作りたい考えだ。
「日経ソリューションビジネス」は、ITサービス企業の営業・マーケティング、マネジメント向けの雑誌です。
今なら「日経ソリューションビジネス」を無料で1冊試読いただけます。
詳しくはこちらからどうぞ。