シナンシャル・システム・コンサルティング(東京都港区、筒井城二社長)は、連結経営支援パッケージ「SUPER COMPACT Pathfinder」の発売を機に、外部のパッケージソフト会社やSIerとの協業を強化する。このため、Pathfinderのインタフェース部分を公開し、既存の外部システムと接続しやすくする。従来は案件が発生するごとにSIerなどと契約していたが、定常的なパートナーとすることで導入支援につなげる。

 シナンシャル・システム・コンサルティングは連結会計ソフト「SUPER COMPACT」を発売しており、既に約380社に導入済み。PathfinderはSUPER COMPACTに連結経営の機能を付加したもので、グループ内の各システムから連結経営データを収集する「SUPER COMPACT Data Filter System」、月次や四半期など連結決算を算出する「SUPER COMPACT CORE」などのモジュールを備えている。このほか、連結経営データをデータベース化する「SUPER COMPACT Consolidation Database」、連結経営データを加工して子会社/親会社にWebで公開する「SUPER COMPACT Group Management System」などの機能もある。

 今回、インタフェースを公開するのはData Filter SystemとGroup Management Systemの部分。既存の外部システムとデータ連携が必要になるため、積極的にオープンにしていく。グループ内の各システムを刷新することなく、リアルタイムにグループ内の情報を収集できるようにする。このほかPathfinderはXML(拡張マークアップ言語)対応のデータベース検索機能やXBRL(拡張ビジネスレポーティング言語)など最新技術も盛り込んだ。

 「Pathfinderは“Collaborative Dynamic Management”と呼ぶコンセプトで開発した。グループ内の情報共有を支援して親会社と子会社のコラボレーションをダイナミックに行い、企業間の協働を推進することで、グループ全体の競争優位につながるようにしたい」(筒井城二社長)。製品の受注開始は2004年11月1日からだが、出荷は2005年4月から。2008年3月までには新規に親会社600社と子会社120社に導入する計画だ。

大山 繁樹=日経ソリューションビジネス

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