ワンタイムパスワードの「RSA SecurID」を販売するRSAセキュリティ(東京都千代田区、山野修社長)は、Windows画面にワンタイムパスワードを使ってログインできる新機能「RSA  SecurID for Microsoft Windows」を付加した製品「RSA Authentication Manager6.0」を10月28日から国内でも販売する。これをきっかけに、新しい販売パートナーの獲得も狙う。

 今までのSecurIDは、リモートアクセスの認証に使うなどモバイル用途が中心。新製品は社内パソコンの接続に使うことを想定しており、今までのような大手ユーザーだけでなく、中堅・中小企業や個人向けのセキュリティ市場も開拓する方針。そこで、こうした分野に強い販売パートナーと提携し、さらなる拡大を目指す。

 新製品は「オフラインモジュール」と呼ぶ機能も備える。パソコンをオフラインで利用するときもワンタイムパスワードで接続するなど、オンライン時と同じ安全性が保てるようにした。監査機能も強化し、全ユーザーの認証履歴を蓄積している。価格はAuthentication Manager6.0のベース・エディションの場合で25ユーザーで71万9000円。

 SecurIDは現在、国内では70万個が導入され、約1500社で利用されている。新製品で新市場を開拓し、2~3年後には今までの実績も含めて累計で3000社~4000社に販売する計画だ。

大山 繁樹=日経ソリューションビジネス

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