米マイクロソフトでOffice製品などのパートナービジネスを担当するリッチ・グルー インフォメーションワーカープロダクトマネジメントグループ担当ディレクターが来日、Office製品のビジネスについて聞いた。新製品「Office2003」によって日本国内だけでも数千億円規模のサービス需要が新規に呼び込めるはず、と語った。

◆Office製品販売はパートナーにとってすでに大きなビジネスになっているが、それはあくまでもデスクトップソフト販売の域を超えない。数千億円の新規市場を開拓するには、デスクトップソフト販売ビジネスだけでなく、ホワイトカラー向けアプリケーションの開発プラットフォームとして定着させることが当面の課題になる。

◆現在はパートナーに商材としてのOfficeに投資してもらえるよう説得する活動に力を入れている。ユーザーの現状のOffice製品に対する満足度は高いため、新しい使い方を売り込むにはそれなりの啓蒙活動が必要になる。ここをマイクロソフトが引き受けることで、パートナーのビジネスを支援していく。

◆Office製品をアプリケーション開発のプラットフォームとして活用するパートナーは、全体の2~3割程度。この比率を高めることが私のミッションだ。パートナーの提案活動を支えるデータとして、企業の代表的なホワイトカラー業務について、IT化の現状を調査し、これを元にOffice2003ベースのアプリケーションがどれだけの生産性向上に貢献できそうかを具体的に訴える材料をそろえるといった取り組みも進めている

佐竹 三江=日経ソリューションビジネス

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