Webサイトなどの設計・開発を手掛けるビービット(東京都千代田区、遠藤直紀社長)は今月にも、Webサイトの効果検証サービスを開始する。

 効果検証サービスは、ユーザーがWebサイトに期待する効果と、その運用に掛けているコストなどからROI(投資対効果)を検証するためのレポートを作成するもの。ユーザーの目的に応じて測定指標を設定したうえで、Webサイトへのアクセスログなどを分析。現時点で実現できている機能のほか、改善点やこれからの設計の方向性などを報告する。

 ビービットは、ユーザビリティ(使い勝手)を基準にしたシステム設計・開発をウリに2000年に起業したベンチャー企業。これまでに日本生命保険や三井住友銀行、ヤマハなどのWebサイト構築やリニューアル、ユーザビリティ評価などを手掛けてきた。Webサイトがeビジネスやブランド確立の重要なツールだとの認識が高まってきたことで「ようやくROIを測定できるチャネルの1つになった」(遠藤社長)。ただ、市販のログ分析ツールなどが提供する数値の意味や活用の仕方が分からないユーザーが少なくないと見て、新サービスを投入する。

 効果検証サービスの料金は30万円からになる予定。同サービス開始に併せて、ビービットの社員数も拡充する考え。

志度 昌宏=日経ソリューションビジネス