京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は4月1日に大幅な機構改革を実施する。1995年の創業以来、ソリューション事業部門内に「情報システム営業本部」、「IT商品事業本部」などのように営業部門と技術部門を分けて設置していたが、今回の機構改革で7つの分野ごとに営業部門と技術部門を再編する。機構改革に踏み切ったのは、「事業分野によっては、商談の見積もりや受託の意思について即日回答を求められる。顧客のニーズを迅速に把握し、商談期間を短期化するためには、営業部門と技術部門の連携を強化する必要がある」(北村寛専務)と判断したためだ。

 再編で新たに設置するのは「ITアウトソーシング事業本部」、「IPサービス事業本」、「IT商品事業本部」など7つの事業本部。それぞれに営業スタッフと技術スタッフを振り分け、分野ごとに市場ニーズに対応できる体制を敷くほか、事業本部間の連携・調整を図るため、事業本部を束ねる「事業統括本部」を設ける。同本部の本部長には、山野勝弘副社長が就任する。

玄 忠雄=日経ソリューションビジネス