日本事務器(NJC)が参入を表明していたIPセントレックスサービスが、4月から始動する。4月1日付けで社内に「IPサービス事業推進室」を34名体制で発足、同日からユーザーへの営業活動を開始する。サービスは7月1日に開始する計画だ。

 IT系のソリューションプロバイダであるNJCが、電話に関する商材を扱うのは今回のIPセントレックスサービスが初めて。さらに今回のサービスは、ハードウエア販売に依存した収益構造から脱却し、自ら抱えた資産をサービス化して提供する「ストックビジネス」に本格挑戦するという社命を帯びている。ユーザー開拓はIPサービス事業推進室が専門で行ない、初年度にユーザー100社、6500回線の獲得を目指す。

 NJCは今回のサービスのために、自社のデータセンターでNEC製のIP-PBX(構内交換機)などの設備を導入。さらにSIPフォンは、ユーザーにレンタルで提供する。ユーザーは電話に関する設備・装置を全く購入することなくIP内線電話や外線への発信サービスを利用できる。また、当初からIP電話と連携するアプリケーションサービスも提供する。ユニファイドメッセージ機能やプレゼンス管理などのコミュニケーション系のアプリケーションを計画している。

玄 忠雄=日経ソリューションビジネス