大塚商会は、「03」などで始まるNTTの固定電話と同様の電話番号が使える法人向けIP電話サービス「O-CNETフォン」を4月1日から始める。NTTの電話から移行する場合、従来の番号をそのまま利用できる「番号ポータビリティサービス」にも対応する。初年度で500件の契約獲得を見込む。

 大塚商会はO-CNETを提供するために、既に同様のサービス「FTフォン」を提供している中小企業向け電話販社のフォーバルと提携した。具体的には、フォーバルの通信子会社フォーバルテレコムのサービスを使う。これまでフォーバルはFTフォンを自社で販売していたが、この方針を転換し、大塚商会を手始めに他のソリューションプロバイダにも外販していく。

 O-CNETフォンは、アクセス回線に有線ブロードネットワークス(usen)の光ファイバー回線を使っている。料金は電話3回線と最大100Mビット/秒のインターネット接続サービスのセットで月額5500円と安い。通話料も全国一律3分7.5円と、他のIP電話と同じく低料金を実現している。

玄 忠雄=日経ソリューションビジネス