マイクロソフトは、データベースソフトMicrosoft SQL Server 2000にレポート作成などの機能を持つ「SQL Server Reporting Services」を標準で搭載し、2月27日から販売を開始する。SQL Server 2000だけで、BI(ビジネスインテリジェンス)機能のすべてを提供できるようにして、顧客のニーズに応えることでシェア拡大を図る。

 今回、SQL Serverに新たに追加されたReporting Servicesは、紙ベースとWebベース両方のレポートを作成、管理、配信するためのプラットフォーム製品。SQL Serverに標準搭載されているOLAPサーバー、データマイニングなどの機能と組み合わせることでユーザーがBI機能をすべて利用できるようになり、OracleやDB2などSQL Server以外のデータベースとも連携させてレポートを表示することができるようになる。

 マイクロソフトは、これまでReporting Servicesの評価版を提供してきた。Reporting Servicesを標準搭載後もSQL Serverのライセンス価格は据え置くため、事実上Reporting Servicesを無償で提供することになる。すでにSQL Server 2000のライセンスを購入したユーザーも、追加費用なしでReporting Servicesを導入できる。

中井 奨=日経ソリューションビジネス