PFU(石川県宇ノ気町、広瀬勇二社長)は10月27日から、紙文書を電子化してパソコン上でバインダ感覚で閲覧できるソフト「楽2ライブラリ(らくらくライブラリ)」の出荷を開始する。社内の大量の文書を電子化することによって、社内の省スペース化や事務所移転などの際にも管理がしやすくなることを売り込む。

 楽2ライブラリは、デスクトップ上にバインダが整理された書庫を再現し、必要なバインダを取り出して実際にページをパラパラとめくる感覚で文書を閲覧できるのが特徴。GUIも本物のバインダに近いように設計されており、付箋紙を貼付したり、必要な箇所にはメモも書き込むこともできる。1冊のバインダにつき、最大500ページまで収容でき、A4サイズまでの紙文書をスキャナで読み込んで作成するPDFファイルのほか、Excel、Word形式のファイルも登録が可能という。

 サーバー側の対応OSがWindows 2000 Server SP3以上でCPUがPentium450以上、クライアント側は対応OSがWindows 98、Me、2000 Professional、XP。価格は、サーバーとクライアント10台分で25万円。中堅・中小企業も導入がしやすいように、サーバーとスキャナ、ソフトをセットにした商品も今後用意する。価格は100万円弱となる見込み。

 PFUは、事務所移転時の際の文書管理の利便性や社内の共有システムとしての用途などを、ユーザー企業に提案していく。同社は販売開始後3年間で3000システムの販売を目標にしている。

中井 奨=日経ソリューションビジネス