ノベルは、企業内のパソコンやサーバーなどのIT資産を管理できるソフト製品「Novell ZENworks 6 Suite」の出荷を8月6日から始める。ZENworksは、これまでサーバーやクライアントパソコンなど管理対象ごとに別個に発売されていたが、今回から初めて各機能を統合した製品を発売する。

 ZENworks Suiteは、デスクトップの管理、ソフトの使用状況の監査、アプリケーション配布状況の管理、デスクトップ障害復旧、サーバー管理、PDA(携帯情報端末)管理、セキュリティ管理などの機能を備えたソフト。ディレクトリサービスeDirectoryを活用することによって、ユーザーの属性に対応したソフトなどIT資産を把握するポリシーを設定する。ポリシーをベースにして管理することによって、人事異動があったような時でも不要なソフトライセンスを削除し、必要なライセンスを配布することで、ライセンスを有効に利用できる。対応OSはこれまでNetWareのみだったが、今回からWindows NT/2000などにも対応している。

 価格はオープン価格。1人の社員が様々なハードを利用していても、1ユーザーライセンスとして計算されるので、別個に購入した場合に比べて半分以下になるという。初年度の売り上げは約30億円を目標にする。

中井 奨=日経ソリューションビジネス