ストリーミング配信用ソフトを開発・販売する米リアルネットワークスの日本法人は12月から,同社サーバー製品のソースコードを開示する。米本社がこの7月に,自社ソフトの基本部分のオープンソース化宣言したことの一環。10月からは,PDA(携帯情報端末)などのメーカーを対象にクライアント製品のソース公開を始めている。

 公開するのは,独自仕様のRealMediaのほか,米マイクロソフトのWindows Mediaなど異なる種類の動画像を1台のサーバーから配信可能にするソフトのHelix。システム・プロバイダは,ソースコードを提供する開発者コミュニティとライセンス契約を結び,ソースコードを入手することで,視聴管理などユーザーごとに仕様が異なる機能を追加開発できる。日本法人の久富弘文副社長は「(当社製品のソースを使えば)顧客はハード投資を削減し,その分を事業計画そのものに振り分けられるので,配信事業が本格的に立ち上がって来る」としている。(松尾)