シマンテックは今年6月に発売する小規模企業向けセキュリティアプライアンス新製品について,xSP(各種サービス・プロバイダ)事業者経由での販売も行う方針を明らかにした。顧客企業向けにサービスを提供するxSP事業者が,セキュリティ対策として同製品を顧客に再販できるような仕組みを作る。
シマンテックが発売したのは,ファイアウオールやVPN,侵入検知などの機能を持つアプライアンス製品「Symantec FireWall/VPN Appliance」。10~30人の小規模ネットワーク向けの製品で,SOHO環境でセキュリティ機能付きブロードバンドルーターとして使うことや,企業の本支社間のVPN構築などでの使用を想定している。
同社は昨年から中規模企業向けの同様の製品「Symantec VelociRaptor」を販売しているが「xSP事業者が顧客向けに販売やレンタルするには機能的にパフォーマンスが高すぎる」(成田明彦社長)。小規模企業向け製品の追加投入により,サービスに付加価値を付けたいxSP事業者経由での販路拡大をはかる。(松尾)