コンピュータ・アソシエイツ(CA)が大規模システム向けストレージ管理製品の販売を強化する。既存のPCサーバー用バックアップ・ソフトARCserveの販売代理店1600社強に加え,同社の運用管理ツールUnicenterの販売網なども取り込み,統合的なストレージ管理を必要とするユーザー層をターゲットにする。

 売り込むのは,2001年末に発売した大規模システム向けバックアップ・ソフトBrightStor Enterprise Backup(BEB)を中心としたBrightStorブランド製品。この4月にストレージのリソース配置などを管理するBrightStor Resource Managerを発売するほか,今後2年程度でストレージのインフラ管理やイベント管理,ポリシー管理などの製品を順次品ぞろえしていく計画。

 並行して,ストレージ装置メーカーとの協力によるソリューション・パートナ制度を立ち上げる。メーカー製品とBrightStorの動作検証した組み合わせを,互いの顧客や販売網に対してプロモーションしていく。米国では既にEMC,サン・マイクロシステムズ,ブロケードなどと提携しており,日本市場でも同様の提携を4月以降,順次開始する。

 こうした取り組みでBrightStorブランドを早期に確立し,初年度に20億円の売り上げを目標にする。(森重)