セキュリティ関連ツール・ベンダーのシマンテックは今春,中堅・中小企業市場への販売に本腰を入れる。昨年10月に介意したパートナ制度が本格的に機能し始めたことから,支援策を強化することで中堅・中小企業市場を開拓する。これまで同社の法人向けビジネスは大企業向けの販売が中心だったが,今後は中小企業向けの売り上げを法人事業全体の4~5割にまで高めるのが目標。

 シマンテックが売り込むのは,アンチウイルス・ソフトNorton AntiVirusやファイアウオールのアプライアンス(特定用途)製品Symantec VelociRaptorなど。中堅・中小企業向けには,これら製品を単独ではなく,あらかじめ組み合わせたセット商品にサービスを組み合わせたメニューを作成し,これをパートナに提案してもらう。メニューは現在開発中である。

 パートナ支援策としては,パートナ向けWebサイトPartnerNetに具体的なセキュリティ・サービスの事例を掲載したり,中堅・中小企業ユーザーからの問い合わせ答えるためのサポート体制を強化したりする予定。(中井)