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PCと外部メディアに情報を分散
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秘密分散とは,機密データをビット単位で複数のパーツに分散させ,パーツがそろったときだけ元のデータに復元できるようにする仕組みである(図1)。すべての情報が一つのファイルに含まれる暗号化と異なり,情報が複数のパーツに分散しているため,一つのパーツだけを手に入れても元の情報は得られない。
秘密分散では,ファイルを単純に分割するのではなく,ビット単位で演算を施して分けるため,パーツ単体ではまったく情報を読み取れない。分散したパーツを別々の媒体で運搬することで,片方のパーツを格納した媒体やパソコンが盗難・紛失に遭遇しても,情報流出の危険はない。
秘密分散技術は,機密データを“運搬”する際のセキュリティ確保に役立つ。例えば,分散したデータをノート・パソコンとUSBメモリーに分けて保存して移動し,客先でデータが必要になったらパソコン上で復元して利用するといった使い方がある。また,機密情報を取引先に渡すようなケースでは,秘密分散システムで2個に分けたデータをMO(光磁気)ディスクとUSBメモリーなどに保存。MOディスクは宅配便で発送しておき,もう片方は社員が直接取引先に持っていく使い方ができる。いずれにしても,別の媒体に分散データを格納して運搬することで,情報漏えいリスクを抑えられる。
ここで注意しなければならないのは,データの運搬時に分散データを格納した媒体を一緒に持ち歩くと分散の意味がほとんどなくなってしまうこと。例えばノート・パソコンとUSBメモリーに分散した場合は,同じカバンに入れるのではなく,パソコンはカバンに入れUSBメモリーはポケットにしまうといった運用が重要になる。