ウィルコムは5月1日,移動通信サービスで事実上,国内初となる音声通話の定額制サービス「ウィルコム定額プラン」を開始する。データ通信サービスの定額制はウィルコムが2001年8月29日に先陣を切ったが,音声サービスの定額制でも他社に先駆ける。
定額制の音声サービスはこれまでも,法人契約した端末同士の通話を対象にしたサービスはあった。しかし,ウィルコム定額プランでは,すべてのウィルコムPHS電話機同士の通話が定額になる。
月額2200円でウィルコム同士の通話とメールが無料
「ウィルコム定額プラン」の月額基本使用料は2900円。年間契約が必須で,年間契約割引を含んだ料金設定である。長期割引や複数回線割引の適用はない。
複数回線割引がない代わりに,企業向けには「法人割引」があり,ウィルコム定額プランを複数回線申し込んで請求書を統合すると,2台め以降の月額基本使用料が2200円と割安になる。さらに,ウィルコム定額プランを10回線以上契約する場合,あるいはデータ通信サービス「AIR-EDGE」専用の料金コース(「つなぎ放題コース」など)を契約中なら,1回線めから月額基本使用料を2200円に割り引く。
割引の内容は,個人向けに「ファミリーパック」の名称で提供しているサービスと同じだが,個人向けでは最大6回線という制限があるのに対し,法人向けでは契約回線数の上限はない。さらに,法人向けの大口割引「ビジネスサポート割引」も適用されるため,企業はいっそうコストを抑えて音声定額サービスを利用できる。
この2200円または2900円の月額基本使用料で,ウィルコムPHS電話機同士の通話が無料になる。さらに,固定電話・IP電話への通話料と,PIAFS方式のデータ通信は,距離・時間によらず10.5円/30秒,携帯電話への通話料は13.125円/30秒となる(表1)。また,ウィルコムのEメール(パケット方式)や,ウィルコムPHS電話機同士の直送メールも無料で使える。AIR-EDGE PHONEセンター経由のデータ通信やプロバイダ経由のインターネット接続のパケット通信は,0.021円/パケットで利用可能だ。
メールとインターネット接続のパケット通信については,7月1日にウィルコム定額プランのオプション・サービスとして「リアルインターネットプラス[1x]」を追加。こちらも月額2100円の完全定額で利用できるようにする。
外出先の社員同士の通話が多い企業や,営業所を多店舗展開している企業が本部との間の連絡用に使うなど,通話の定額制によって大きなコスト削減効果を見込める企業は少なくない。完全定額で使えるので,オフィス内の通話を含めて内線電話の代用にもなりうるだろう。
表1 「ウィルコム定額プラン」での各種通信料金
ウィルコムPHS電話機同士の通話が無料になるほか,メール通信料も無料になる(一部を除く)。
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通話相手 | 通話料金
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ウィルコムのPHS | 無料(連続2時間45分以上は超過分に対し10.5円/30秒*1)
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固定電話,IP電話,他社PHS | 10.5円/30秒
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携帯電話 | 13.125円/30秒
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メール送受信,データ通信など | データ通信料金
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Eメール*2,ライトメール,DXメール | 無料
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1xパケット・データ通信 | 0.021円/パケット(2005年5月1日〜6月30日は0.0105円/パケット)
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PIAFSデータ通信 | 10.5円/30秒
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DALデータ通信(PIAFS方式) | 10.5円/分(3〜19時), 13.65円/分(19〜翌3時)
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PRINインターネット接続(パケット方式) | 5.25円/分(上限1575円*3)
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PRINインターネット接続(PIAFS方式) | 15.75円/分
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オプション・サービス | 利用料金
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リアルインターネットプラス[1x]*4 | 月額2100円
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*1 16時間以上の連続通話は網側から切断する場合がある
*2 無料になるのは,ウィルコムのEメール(パケット方式)
*3 回線数に応じた割引設定がある「PRINビジネス定額オプション」を利用可能
*4 PHS電話機単体のほか,ケーブル接続したパソコンでも1xパケット通信(最大32kビット/秒)が定額で利用可。2005年7月1日開始予定
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