ケータイは個人のATMになった
|
2004年7月にNTTドコモが“おサイフケータイ”のキャッチフレーズで始めた「iモード FeliCaサービス」。携帯電話を財布代わりにするために不可欠な“現金”の標準アプリケーションとして組み込まれたのが,ビットワレットの電子マネー「Edy」である。 「Edyケータイ」では,Edyカードで実現していた非接触IC方式による店頭決済に加えて,いつでもどこでも無線で通信できる携帯電話の特性を活用。iモード通信によるチャージ(入金)や,非対面の決済サービス「Mobile Edy」を実現した。 ビットワレットは,KDDIが2005年秋に発売するモバイルFeliCa対応au携帯電話にも,Edy電子マネーを提供することで合意。“全方位”を基本スタンスに,ボーダフォンやDDIポケットとも協調していく意向だ。 Edyケータイの推進役で,2001年の会社設立前から携帯電話への電子マネー搭載を思い描いていたというビットワレットの宮沢和正執行役員に,Edyケータイのサービス開始後に起こった変化や評価,今後の計画・構想を聞いた。 |
――7月にEdyケータイのサービスを始めて3カ月。現状はいかがでしょうか。
|
|||||
|
NTTドコモによると,おサイフケータイは9月末に40万台を突破しました(表1)。そのうち,プリインストールされているEdyのiアプリを初期設定してEdyケータイとして使えるようにした人は,10万人を超えました。
NTTドコモからは,「ゲームなどではどんなにヒットしても利用率は数%。とんでもない数字」と評価してもらっていますが,25%の利用率はまだ不満。30%まで高めるために,告知活動を始める計画です。2004年度末の目標は,Edyケータイを含めた発行枚数が1000万枚,Edyを利用できる加盟店数が3万2000店です。
これまでケータイと言うと,「着うた」などのエンターテインメント系を中心に,通信を利用したコンテンツ・ビジネスが主体でした。ところが,非接触ICであるFeliCaが入ったことで,レジでの支払いにケータイを財布代わりに使えるようになり,リアルの店舗との連携が可能になりました(写真1)。
NTTドコモが“ITインフラから生活インフラへ”と言っているように,携帯電話が実際の生活のためのツールとして使えるようになったわけです。
実は,ビットワレットを立ち上げる前から,携帯電話に電子マネーを入れようと考えていました。
7年ほど前からソニーで非接触ICカードの開発に携わり,99年に登場したiモード1号機を見て「こんなに便利なものがあるなら」と感心して,NTTドコモを訪ねました。2001年1月のビットワレット設立の際には,当時の立川NTTドコモ社長やKDDIに出資をお願いにいきました。
振り返ると,5年かかってようやくここまで来た,と感慨ひとしおです。
| 表1 ビットワレットのEdyの現状 サービス開始は2001年11月。Mobile Edyサービスは2004年7月開始。 |
||||||||
|