携帯電話が,“携帯できる電話機”から,Webも見られる“携帯電話端末”になって,5年が経過した。この間,日本国内の携帯電話はカメラ付きが主流となり,コンテンツ・ビジネスという新しいビジネスモデルが生まれた。
NTTドコモの「iモード」をはじめとする国内の携帯電話向けデータ通信サービスは,欧州標準であるGSM(global system for mobile
communications)携帯電話で提供される「GPRS」(general packet radio service)方式のサービスに比べ,画像やサービスの品質が高い。このため,「携帯電話の世界最先端は日本」と思っている人が大半だろう。
確かに,フィンランドのノキアを筆頭とする欧米製の携帯電話と比べると,国産端末の付加価値は高く,ハードウエア技術も進んでいる。だが,海外の携帯電話と比べて,日本の携帯電話はすべての面で勝っているのだろうか。
8月25日,NTTドコモは米モトローラと共同で「新しいFOMA端末」を開発し,2005年春に発売すると発表した。ビジネス・コンシューマのニーズを満たすことを狙った新端末の実体は,「スマートフォン」と呼ばれるタイプの携帯電話である。日本ではまだなじみが薄いものの,欧米では今後の急成長が見込まれている。
新FOMA端末の詳細は明らかになっていないが,次のような点で現行機と大きな違いがある。
・FOMAとGSM/GPRSとのデュアル・モード機である
・一般のパソコン向けWebサイトを見られるブラウザを装備
・通常のインターネット・メールを送受信できる
・電子メールに添付されたオフィス文書ファイルの閲覧が可能
・公衆無線LANアクセス・サービスも利用できる