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地上デジタル放送を見られる
携帯電話の仕組み

 携帯端末向けの地上デジタル・テレビ放送が,2005年度中に始まる。携帯電話などに受信機能を組み込むことで,いつでもどこでもテレビ番組を見られるようになる。加えて,通信との連携によって,これまでにない新しいサービスを実現できる(写真1)。

写真1 地上デジタル放送を受信し通信との連携サービスが可能な携帯電話機の試作機
写真1 地上デジタル放送を受信し通信との連携サービスが可能な携帯電話機の試作機
KDDI,KDDI研究所,NHK放送技術研究所が共同で開発した。au携帯電話機「W11H」の背面にテレビ受信機能などを一体化。重量は145g。

 「地上デジタル放送」は,放送衛星ではなく,東京タワー(日本電波塔)などの地上の送信設備からの電波を使うディジタル方式のテレビ放送。家庭などの据え置き型テレビに向けた放送は,2003年12月にスタート。東京,大阪,名古屋の三大都市圏の一部地域を皮切りに,視聴可能エリアは広がりつつある。2011年には現行のアナログ方式の地上放送は,すべてこのディジタル方式に置き換わる。

 携帯端末向けの地上デジタル放送の特徴は,何と言っても,携帯型の受信端末で,いつでもどこでもテレビを視聴できること。ただ,この点は現行のアナログ放送でも同じと思う人がいるだろう。アナログ・テレビ用チューナを内蔵した携帯電話は,すでにボーダフォンが「V601N」,「V401T」,「V402SH」の計3機種を販売している。

 だが,現行のアナログ放送は,あくまで屋根の上に設置したアンテナで受信することを前提にしている。携帯電話の小さなアンテナで,しかも移動しながら受信するのには向いていない。

 一方ディジタル放送は,ノイズの影響を避ける工夫を施しやすく,小さなアンテナでも受信しやすい。加えて,日本の地上デジタル放送の方式は,初めから携帯端末での受信に適した仕組みを取り入れている。このため,「携帯電話で移動しながらでも視聴できる」(NHK放送技術研究所)。

 [2004/09/16]

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