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「Skype(スカイプ)に050」、フュージョンが奇策

着信転送がポイント、総務省は当面は静観

2005/07/22
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ゲートウエイの運用法は大きく2種類を想定

 フュージョンは、ゲートウエイの運用方法を今後決めていくとしている。現在、運用方法として、(1)企業への売り切り、(2)フュージョンなどの通信事業者が運用してサービスとして提供−−の大きく2種類を想定している。

 (1)の場合、このゲートウエイは通常のPBX(構内交換機)と同じ位置付けになる。フュージョンとユーザー企業との責任分岐点はゲートウエイ・サーバーまでとなり、そこから先は「ユーザーの責任範囲」となる。つまり、転送はユーザーの責任という理屈だ。

 (2)のフュージョンなど通信事業者が運用する場合は、ユーザーに貸し出す端末という扱いでゲートウエイへ050番号を付与する。これによりユーザーとの責任分岐点は(1)と同じになる。

 フュージョンでは現状、ゲートウエイを売り切りにするか、サービスとして提供するかは決めていない。しかし、「いずれの方法でも、事業者の責任範囲は通信品質が確保できるIP網内までという原則を破ることにはならない」という見方である。

今回の仕組みは“変化球”

 総務省の見解は、公式には「サービスの詳細が決まっていない現状では、特に何か判断を下せる状況にない」(総合通信基盤局電気通信事業部電気通信技術システム課番号企画室)。

 ただし、ある総務省幹部は「現状の仕組みを見る限り、確かに着信転送という解釈になる。050番号割り当ての基準に違反しているとは言えないだろう」とこのまま静観する可能性が高い。ただし今回の仕組みは、「いわば変化球で050番号割り当てを受けているのと同じ」(同)と、完全には容認していない。

 フュージョンはまずは企業向けサービスとして開始する予定だが、いずれは個人にも展開していく計画。総務省はこうした“変化球”の仕組みで個人向けに利用が急拡大する事態を危ぶむ。「転送はユーザーの任意とはいえ、事実上インターネット経由で050番号の着信が可能になる。それにもかかわらず、通信事業者が品質を管理できないというのはやはり問題。どのようにサービスが広がっていくかは注視している」(同)。

 もっとも、この点はフュージョンも認識済みで、「総務省の意図をくんでサービスを提供したい」としている。今後総務省との間で、サービスを提供する際の条件を付けていくことを検討中。インターネット網を通るIP電話であることを何らかの形で明示することなどを検討しているようだ。

 フュージョンとスカイプが掲示した今回の新サービスは、今後、050番号の使い方の「範例」となる可能性が高い。050番号の将来を占ううえでも、注目される。


この記事は、日経コミュニケーション2005年7月1日号レポート『「Skypeに050」、フュージョンが奇策』を再編集したものです。


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