IP電話やモバイルのシステムを導入、運用するには、ソフトウエアが重要である。IP電話やモバイルの機器/システムを提供するベンダーもソフトウエアを開発、提供しているが、ソフトウエアに注力、あるいは専業ベンダーのソリューションに注目したい。

マイクロソフトが示す「次世代統合コミュニケーション環境」

 マイクロソフトのテーマは、「統合コミュニケーション」。多様なプレゼンス情報を、Office製品と、電子メール、電話、インスタント・メッセージ(IM)、ショート・メッセージ・サービス(SMS)、ビデオ会議、Web会議といった多様なリアルタイム・コミュニケーション・ソリューションとを統合する。これにより、状況に応じた最適なコミュニケーション形態を自由に利用できるようになる。場所や時間に束縛されない、新しいワークスタイルの実現につながる。この統合コミュニケーションのビジョンやさまざまな新製品を紹介する。

オラクルが描く「携帯電話とOracle Databaseが実現する新しいワークスタイル」

 日本オラクルでは、携帯電話ソリューションの「既存の形」「一歩先行した今の形」「未来の形」をシーンごとに紹介する。「既存の形」からは、営業支援や不動産管理、観光案内などに活用されている「位置情報をビジネスに展開するサービス:Oracle LBS(Location-Based Services)」や「FeliCa」を利用したソリューションを紹介する。「一歩先行した今の形」からは携帯機器用の「シンビアンOS」とPocket PCやノートPCなど小型・軽量デバイスに搭載するためのモバイル・ソリューション用統合フレームワーク「Oracle Lite」の融合への取り組みを披露。携帯電話とデータベースを融合することにより創出される新しいワークスタイルを「未来の形」として紹介する。

NTTコムウェアは「FOMA無線LANソリューションとアプリケーション連携」

 NTTコムウェアは、FOMA無線IP電話機コーナーを設け、FOMAとFOMAアプリケーション連携を披露する。また、グループウエアやメッセンジャーをより便利に利用するためのAPI連携と、業務革新を目指すコミュニケーション・ポータルなど、さまざまなコミュニケーション・ツールを展示する。PC、IP無線電話機やFOMAだけではなく、ソフトフォン、多機能電話機もあわせて展示。さらに、ブース内にミニセミナー・コーナーを設け、FOMAによる業務変革やその導入ポイントなどについて説明する。