Berry Japanは8月12日,USB型シン・クライアント製品「Berry OS Enterprise」にモバイル・アクセス機能を追加した新版「Berry OS Enterprise M(BOEM)」を発表した。8月15日から出荷開始する。

 BOEMは,ウィルコムのAIR-EDGE(PHS)カードのデバイス・ドライバを登載した。これにより,同カードを利用してモバイル環境でネットワーク通信が可能となった。また,米IntelのCentrinoチップセットにも標準対応しており,Centrino対応PCであれば街角のホットスポットなどから無線通信が可能である。バッファローなどの後付けの無線LAN用PCカードの動作については,「検証が完了次第,随時データを公開していく」(マーケティング本部 江住慎太郎氏)とする。

 シン・クライアントとは,ハードディスクを搭載せず,ローカルにデータを保存する仕組みを持たない端末のこと。BOEMは,USBメモリーのほかに,コンパクトフラッシュやSDカードの中に組み込むことも可能。

(菅井 光浩=日経システム構築)