エーピーシー・ジャパンは7月8日,無停電電源装置(UPS)などを管理するソフトウエアの機能が利用できなくなる不具合を告知した。不具合が発生する対象製品は,2002年9月から2003年2月までに販売した「PowerChute Business Edition v6.x.x(以下,PCBE v6)」。パッチ・ファイルを適用するなどすれば回避できる。

 判明している不具合は,PCBE v6をインストールしたコンピュータを,本日(2005年7月8日)から約3週間後にあたる7月28日午前6時43分以降に再起動すると,UPSとPCBE v6の通信が遮断され,PCBEの管理機能が利用できなくなるというもの。本現象は,当該ソフトの開発工程で組み込まれた米Sun Microsystemsの「Java Cryptography Extension」の証明書の有効期限が切れることに起因する。

 対処するには,PCBE v6をインストールしたコンピュータにパッチ・ファイルを適用するか,当該ソフトの最新バージョンを再インストールする必要がある。パッチ・ファイルや最新バージョンのソフトは同社のWebサイトからダウンロードできる。

 同社は2005年4月から,本不具合の情報を販売パートナなどを通じて当該製品のユーザーに告知をしている。影響が出始める7月28日が約3週間後と迫ってきたため,ユーザーへの周知を徹底するため改めて報道機関への情報の告知に踏み切った。

(菅井 光浩=日経システム構築)