EMCジャパンとプリズムは,情報漏えい防止機能を強化したストレージ・ソリューションを7月20日に出荷開始する。データの改ざん防止機能などを備えたEMCのアーカイブ向けストレージ装置「Centera」とプリズムのファイル・アクセス管理ソフト「PRISM SecureServer」を組み合わせたもので,法定保存文書ファイルや電子メール・ログといったフィックス・コンテンツ(変更されることのないデータ)を安全に管理できる。

 CenteraはWORM(Write Once Read Many)型のディスク・ストレージ装置で,フィックス・コンテンツを1度書き込むと書き換えることができず,データの改ざんを防げる。このストレージ装置に格納したデータへのアクセスは,PRISM SecureServerがきめ細かく制御する。個人レベルの閲覧制限はもちろん,印刷やリムーバブル・メディアへのコピーを禁止するように設定することも可能。データへのアクセス履歴はすべて記録されるため,企業内部からの情報漏えいに対して抑止効果がある。

 価格は1100万円(2.4Tバイトのディスク搭載時)から。初年度の販売目標は10億円。

(渡辺 享靖=日経システム構築)