日本BEAシステムズは6月21日,Webサービス技術を活用してシステム間を簡便に連携/統合するための新製品「BEA AquaLogic」ファミリを発表した。「Javaによるシステム開発に閉じたWebLogicと違い,マイクロソフトの.NETなどの異種システムとの橋渡しをする製品」(Vice President,Product MarketingのBill Roth氏)である。具体的には,WebLogicや.NET Frameworkなどで実装したシステムをサービスとして再利用することで,新たな機能やプロセスを柔軟に作り出せる。

 BEA AquaLogicには,6つの製品ラインナップがある。(1)システムをサービスとして提供し,そのサービスの稼働状況やサービス・レベルなどを管理する「BEA AquaLogic Messaging」,(2)分散するデータ・サービスを仮想的に統合する「BEA AquaLogic Data」,(3)複数のサービスのセキュリティ情報を一元管理する「BEA AquaLogic Security」,(4)サービスを連携させてビジネス・プロセスを構築する「BEA AquaLogic Process」,(5)ユーザーの権限に応じてインタフェースを提供する「BEA AquaLogic Portal」,(6)一連の製品群に対する統合開発機能を提供する「BEA AquaLogic Composer」である。

 日本では,(1)の中核機能を含む「BEA AquaLogic Service Bus」を2005年夏に,(2)の中核機能を含む「BEA AquaLogic Data Services Platform」(「Liquid Data for WebLogic」の新版に当たる)を2005年7月初旬に,それぞれ出荷する計画だ。その後,(3)の中核機能である「BEA AquaLogic Enterprise Security」(「BEA WebLogic Enterprise Security」の新版に当たる)などの出荷も予定する。価格はいずれも未定。

(実森 仁志=日経システム構築)

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