ノックスは6月15日,統合型監視アプライアンスの新版「SilverBack 5.0」(開発は米SilverBack Technologies)の販売開始を発表した。ネットワーク機器やサーバー,OS,RDBMSなどの監視機能と,サーバーの脆弱性監査機能などを備える。主な特徴は,監視対象との間のネットワーク・プロトコルにHTTPSを利用するため,インターネットを介した環境で利用できること。新版では,オプションのレポート機能「SilverMine」を追加した。出荷は7月末の予定。基本的にはMSP(Management Service Provider)向けに提供する製品だが,一般の企業が購入することも可能。購入する場合の参考価格は,監視対象25ノードの場合で600万円程度。

 ネットワーク機器やサーバーOS,RDBMSなどのそれぞれについて,(1)メーカー名やバージョン番号などの詳細情報,(2)CPU利用率やトラフィックなどの性能情報,(3)死活監視や稼働率などの可用性情報,(4)脆弱性スキャンの結果やパッチ適用状況などのセキュリティ情報――などを監視する。監視対象のサーバーOSは,Windows,Linux,主要な商用UNIXなど。対象となるソフトウエアは,Oracle,SQL Server,Exchange Serverなど。

 拠点ごとに付属の監視ソフト「SilverStreak」を搭載したWindowsサーバーを用意する必要はあるが,監視対象にエージェント・ソフトは不要である。OracleやSQL Serverなどには,ログインして詳細情報を収集する仕組みである。SilverStreakからSilverBackにHTTPSで監視データを送信し,SilverBackは監視情報を蓄積して監視画面を提供する。監視画面はWebブラウザからアクセスできる。

(松山 貴之=日経システム構築)

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