NRIセキュアテクノロジーズは6月10日,Webサイトのセキュリティ診断サービスを拡充し,50万円を切る低価格なサービスを追加した。カカクコム事件を契機に,Webサイトのセキュリティ対策へ注目が集まる今,簡易な診断サービスを投入することで市場の掘り起こしと知名度拡大を狙う。同日付けでサービス提供を開始する。

 新たに追加したサービスは,「Webサイトセキュリティ診断ライト」と「同スタンダード」の2種類。前者は,製品紹介やサイト検索などで構成される簡素なWebサイト向けの診断サービス。後者は,ユーザーの問い合わせや資料請求といった個人情報を入力する項目が含まれるWebサイトの安全性を診断する。

 両サービスとも,インターネットを介してWebサイトのぜい弱性を診断する。緊急度の高いぜい弱性が発見された場合は,電話で緊急報告をするほか,診断で発見された問題点や対策案をまとめた報告書を診断実施後3営業日以内に提出する。

 価格は,Webサイトセキュリティ診断ライトが45万円から,同スタンダードが85万円から。

 同社はこれまで,「大手金融機関を中心に550件以上のセキュリティ診断の実績を持つ」(事業開発部アセスメントチーム)。会員認証を組み込んだ複雑な構成のWebサイトの診断(個別見積もり)についても従来通り提供を続ける。

(菅井 光浩=日経システム構築)