日立製作所は5月23日,ブレードPC「FLORA bd100」を発表した。シン・クライアントを使った情報漏えいを防ぐためのシステム構築サービス「セキュアクライアントソリューション」(2005年2月発表)のメニューを拡充したもの。

 前回発表したサービスは,社外で端末を紛失した際の情報漏えいを防ぐためのものだった。今回追加したのは,社内PCの盗難などによる情報漏えいを防ぐためのサービスである。

 FLORA bd100は,ブレード・サーバーと同様のきょう体で,1枚のブレードが1台のPCとして動作する装置(写真)。社内のユーザーは,シン・クライアント端末が搭載するリモート・デスクトップ用ソフトを使ってブレードPCを遠隔操作する。シン・クライアント端末はハードディスクを搭載していないため,端末の盗難による情報漏えいを防止できる。1台のベース・ユニットに搭載できるブレードは14枚。価格は個別見積もり。100ユーザー時の参考価格は約3300万円(端末,認証装置,通信制御ソフトウエアなどを含む)である。

 同時に,シン・クライアント端末として,液晶一体型デスクトップ・モデルの「FLORA Se310」とA4判ノート・モデルの「FLORA Se270」を発表した。それぞれOSにWindows XP Embeddedを搭載する。価格は,それぞれ12万4000円,12万9000円。6月からサービスの提供を開始する。

(吉田 晃=日経システム構築)

■システム構築に必要な製品選択にお悩みの方へ■
日経システム構築本誌は,徹底した事例中心主義で,現場のみなさまを強力にサポートする雑誌にモデルチェンジしました。「製品選択を誤らない」ための情報も導入事例や客観的な評価・検証を基にお届けします。詳しくはこちらのページからどうぞ。