ウォッチガード・テクノロジーズ・ジャパンは4月26日,ファイアウォール装置「Firebox X Peakシリーズ」を発表した。最大で1Gbpsのスループットを実現する同社のハイエンドのファイアウォールである。5月4日から出荷を開始する。

 Firebox X Peakには「X5000」「X6000」「X8000」の3つのモデルがある。最上位のモデルX 8000は,7つの10/100BASE-Tのネットワーク・ポートに加え,ギガビット・イーサネット対応のネットワーク・ポートを3つ備える。X5000,X6000,X8000の最大スループットは,それぞれ400Mビット/秒,700Mビット/秒,1Gビット/秒。VPNのスループットは最大400Mビット/秒(X8000)である。X5000およびX6000は,ハードウエアを入れ替えずに,ライセンスを購入するだけで上位モデルにアップグレードできる。

 同時に,ファイアウォールに搭載する専用OS「Fireware Pro」を発表した。従来から備えていた,メールに添付される特定の拡張子のファイルを削除する機能や,プロトコル・アノーマリによる異常検知・防御機能などに加え,シグネチャを使ってウイルスや不正アクセスを防止する「ゲートウェイAV/IPSサービス」を利用できるようになった。このほか,インターネット側のアクセス回線に複数のISPのものを利用し,負荷分散や障害時に回線を切り替える機能を備えた。ミドルレンジのファイアウォール装置「Firebox X Coreシリーズ」もFireware Proへ有償でアップグレードできる。

 価格は,X5000が143万9000円,X6000が191万9000円,X8000が239万9000円。ゲートウェイAV/IPSサービスの年間利用料は,それぞれ37万1000円,39万円,44万9000円である。

(吉田 晃=日経システム構築)