日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4月5日,Itanium 2搭載の最上位サーバー「HP Integrity Superdome」の対応OSに,6月からRed Hat Enterprise Linux 4(RHEL4)を加えると発表した。RHEL4は,同日レッドハットが発表した企業向けLinuxディストリビューションの新版である。さらに,RHEL4の24時間サポートの提供開始や,レッドハットにHP専任の技術者を配置してもらうなど,サポート体制の強化も明らかにした。

 これまでもSuperdomeは前版のRHEL3をサポートしていたが,最大64個のItanium 2を搭載できるSuperdomeに対し,RHEL3はItanium 2を最大8個までしかサポートしていなかった。そのため,ミッションクリティカルな分野でSuperdomeとRHEL3を組み合わせて利用するメリットが小さかった。

 これに対し,新版のRHEL4は最大64個のItanium 2に対応するため,「Linuxがミッションクリティカル・システムでも十分使えるようになった」(エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 統括本部長の松本芳武氏)。その判断が今回のサポート体制の強化につながった。

(松浦 龍夫=日経システム構築)