マイクロソフトは2月28日,中堅企業向けに,個人情報などの機密情報保護を目的とする複数のサーバー・ソフトをまとめた「スマート情報保護パック」を発表した。「個人情報保護法の施行を目前に控えているが,中堅企業では約6割の企業がまだ対策を完了できていない状況。特に,何をどこから手をつければよいかさえ分からない企業もある」(業務執行役員 サーバープラットフォームビジネス本部長 鈴木和洋氏)。そこで,同社のサーバー製品で情報保護の機能を持つものをパッケージ化し,キャンペーン期間中に限り,通常の単品参考価格の約20%引きで提供する。キャンペーン期間は,3月1日から8月31日まで。

 スマート情報保護パックに含まれるのは,(1)Windows Server 2003 Standard Edition,(2)Exchange Server 2003 Standard Edition,(3)Windows Rights Management Services---の3製品。3製品それぞれの1CALライセンスと,(1)(2)のサーバー・ライセンスを1ライセンスずつ含む場合の参考価格は,23万1280円。追加のCALセット・ライセンスは5ライセンスからで10万400円(参考価格)。

 同社のパートナー各社は,スマート情報保護パックと連携した製品/サービスを提供する予定である。例えばシマンテックは,同製品を購入したユーザーに対して,一般社員向けのセキュリティ教育のeラーニング・サービスを定価の20%オフで提供する。そのほか,すべての顧客を対象に4月5日から8月末までの間にSymantec Mail Security for Microsoft ExchangeとSymantec AntiVirus for Microsoft SharePointを20%オフの価格で提供する。また,ラックは「職場のPCセキュリティコンサルティングASPサービス」を4月25日から12月27日の期間に20万円で提供する。同サービスは,マイクロソフトとラックが共同で提供している無償のセキュリティ診断サービス「職場のPCセキュリティ診断サービス」の結果に対して,ラックが行うコンサルティング・サービスである。スマート情報保護パックのトレーニング・ツアーに参加した企業から10社に無償で提供する。

(岡本 藍=日経システム構築)