サードネットワークスは2月下旬,認証アプライアンス・サーバー「Secure Call Server」を発売する。パスワードと電話のコールバックを組み合わせて,強固で簡単なリモート認証を実現する。

 認証の手順は,(1)エンドユーザーがパソコンからSecure Call Serverにアクセスし,パスワードで認証,(2)Secure Call Serverがあらかじめ登録してある携帯電話番号にコールバックし,パスワードで認証。その上でアクセスを許可する。電話機とパスワードが揃わないと,ユーザーは認証されない。

 パスワードによる認証を省略したり,コールバックではなく発番号で認証したりするなど,設定変更によるカスタマイズが可能。利用する電話機の機種は問わない。本体価格は340万円からで,これにユーザー・ライセンス(1000ユーザーの場合,250万円)や年間利用ライセンス(保守,バージョンアップ)などが加わる。また,ISDN回線が別途必要。

 同社は昨年11月からこのサーバーを利用した認証サービスをASPで提供していた。現在は無償トライアル期間中で,利用企業数は20数社。「自社内に設備を持ちたいとのニーズがある」(雨宮正明社長)として,サーバーを販売することにした。

(尾崎 憲和=日経システム構築)