データベース管理サービスを提供しているユヒーロは,オープンソースのデータベース管理システム「PostgreSQL」や「MySQL」などを対象とする性能監視ツール「HiTo!」(画面)を出荷開始した。主な特徴は,オープンソースと商用の主要なデータベース管理システムを同時に監視できること。「データベースの性能監視は重要にもかかわらず,高度な知識が必要なため,今まで十分にはできていなかった。操作性や価格の面から導入しやすい製品にすることで,だれもがデータベースのパフォーマンス障害を早期に検知できるようになる」(ユヒーロ 代表取締役社長 伊藤寛之氏)。

 HiTo!は,監視対象となるDBサーバーにインストールしたエージェントが,定期的にDBMSへSQL文を発行し,OS上でもシェル・スクリプトを実行してパフォーマンスを調査する。それらの実行性能に関するシステム・ログを収集してHiTo!サーバーに送り,コンソールに表示する。監視項目は,DBMSやサーバーOSのCPU使用率,メモリー使用率,ディスク使用率,DBユーザー接続数などで,SQL文やシェル・スクリプトを工夫すれば監視項目を増やせる。

 監視対象は,PostgreSQL,MySQL,SQL Server,Sybase Adaptive Server Enterprise。OracleとDB2は順次対応予定である。価格は,ソフトウエア・ライセンスのみの場合で26万2500円。HiTo!を組み込んだアプライアンスが57万7500円。販売はソランから。

(岡本 藍=日経システム構築)