米Computer Associatesは,ストレージ管理製品の「BrightStorシリーズ」を提供している。BrightStorの中には,バックアップ・ツールやリソース管理,SANの管理など幅広い製品がある。BrightStor担当のSenior Vice President Chirs Broderick氏(写真)とFrank Yang氏に,同製品の今後の方向性について聞いた。(聞き手は岡本 藍=日経システム構築)

---BrightStoreは今後,どうなっていくのか
 米Computer Associates全体の製品戦略として打ち出している,「EIM(Enterprise Infrastructure Management)」というコンセプトを取り込んでいく。EIMとは,運用管理の対象をユーザーやビジネス・プロセス,データの観点から統合し,効率的な運用管理を実現するものである。

---EIMで,ストレージ管理はどう変わるのか
 アプリケーションからデバイスまで,エンド・ツー・エンドで,かつ,プラットフォームに依存しない管理ができるようになる。管理対象は“データ”ではなく“情報”になり,データを利用するハードウエアやミドルウエアに依存しなくなる。また,さまざまな情報を一つのリポジトリに格納し,これまで対象としていなかったものまで統合できるようになる。

---「これまで対象にしていなかったこと」とは?
 管理者の頭の中にしかなかったこと。例えば,非構造化ファイルのドキュメント管理における,ファイルの優先順位などの情報だ。こうした情報は管理のうえでは重要だが,データとしてリポジトリに格納されていない。このようなアーキテクチャを,データベースやアプリケーションまで拡大していく。