マカフィーは,アンチウイルス・ゲートウエイ・アプライアンスの新版「WebShield Appliance V3.0」の出荷を11月11日から開始した。これまで別売りだったスパム・フィルタリング機能「SpamKiller」(税抜き99万8000円)を標準機能として組み込んだ。「ここにきて被害が増えているフィッシング詐欺では,迷惑メールから悪意のあるサイトへ誘導される。これを防ぐため」(マーケティング部 プロダクトマーケティング 部長代理 能地將博氏)である。

 情報漏えい対策として,メールのフィルタリング機能も強化した。件名や本文の文字列を検索し,あらかじめ指定した禁止キーワードを含むメールを管理者に転送する。これまでのバージョンでは,ウイルス対策としての機能だったため,メールに添付されるファイルの内容だけをチェックしていた。

 V3.0からはライセンス体系を「中小規模の企業や営業所など,利用者数が少なくても導入しやすいように変更した」(能地氏)。これまではアプライアンスを購入すると無制限ライセンスが付属していたが,V3.0ではハードウエア価格とクライアント数に応じたライセンス料で構成する。

 パフォーマンスの違いにより,「3100」「3200」「3300」の3モデルを用意。それぞれの1時間当たりのメール処理件数は6万通,12万通,24万通である。ハードウエア価格は45万円(3100),100万円(3200),165万円(3300)。クライアント・ライセンスは20万円(11~25クライアント時)から。

(吉田 晃=日経システム構築)