サイボウズは6月30日,企業あてまたは部署あての電子メールをグループで共有管理するソフトの新版「サイボウズ メールワイズ バージョン2.0(以下,メールワイズ)」(画面)を発表した。顧客とのやり取りを電子メールで済ますことが多いインターネット・ショップの受発注処理やサポート窓口などでの利用を見込む。7月下旬から出荷開始する。価格は29万8000円(5ユーザー版)から。

 メールワイズは,メール・クライアントの機能とメール・データを共有管理する機能を備えるソフト。部署あてなどの電子メールをメールワイズが受信し,送信元メール・アドレスを元にメールを名寄せする。利用者はWebブラウザからメールワイズにアクセスし,送信元アドレスごとに整理されたメールを閲覧したり返信したりできる。返信状況や返信メールをグループで共有する。

 新版では,受信したメールの顧客情報を「購入済み顧客」や「見込み顧客」「協業先顧客」など細かく分類できるようにした。また,顧客データをグラフ化する「顧客集計レポート」機能を追加した。メールワイズにアクセスする担当者ごとに,閲覧可能な情報を制限するアクセス権の機能も強化している。

 メールワイズはWebサーバー・ソフトを同こんしているが,マイクロソフトのInternet Information Sever(同Services)やApacheを使うことができる。メールはPOP3/SMTP方式に対応し,IMAP方式には対応していない。

(菅井 光浩=日経システム構築)