西日本電信電話(NTT西日本)エヌ・ティ・ティ マーケティングアクト(NTTマーケティングアクト)エヌ・ティ・ティ ネオメイト(NTTネオメイト)は6月24日,Windowsクライアントに自動的に修正プログラム(パッチ)を配布・適用するシステムを構築するサービスを6月28日から提供すると発表した。サービス名称は「パッチマネジメントシステム構築サービス」。NTT西日本とNTTマーケティングアクトが販売を,NTTネオメイトが設計・構築を担当する。

 パッチを配布・適用するシステムは,マイクロソフトのパッチ配布ソフト「Software Update Services(SUS)」を利用して構築する。SUSサーバーを社内LAN上に設置し,WindowsクライアントにSUSと連携するモジュールを組み込む。SUSサーバーは,米Microsoftが提供する「Windows Update」サービスを定期的にチェックし,新たなパッチが提供されると自動的にそれをダウンロード。その後,クライアント上のモジュールと連携し,パッチをクライアントに送り込み,強制的にインストールさせる仕組みだ。

 本サービスでは,こうしたシステムの導入コンサルティング,設計・構築,SUSサーバーのハードウエア保守までを,一体で提供する。これにより,ユーザー企業が抱えるWindowsクライアントのセキュリティ水準を一定に保ち,管理者の手間も削減する。

 ユーザー企業の規模や機能に応じて,3つのサービス・メニューを用意した。小規模向けなものから順に,(1)Economy,(2)Standard,(3)Professionalである。Economyでは単にSUSを使ってパッチを配布・適用するだけだが,Standardではマイクロソフトのドメイン管理技術「Active Directory」のグループ管理機能を連携させ,拠点/部門といった単位で運用することも可能だ。Professionalでは,マイクロソフトのシステム管理ソフト「Systems Management Server」を加え,クライアント情報を把握したり,パッチ以外のアプリケーションを導入管理したりすることもできる。

 構築費用には,SUSサーバーのハードウエアおよびソフトウエア料金を含む。SUSサーバーが1台,クライアント数が10台の場合で,Economyは100万円から,Standardは180万円から。Professionalは300万円から。

(実森 仁志=日経システム構築)