ネットワールドは7月20日,クライアントPCのパッチ適用状況を管理するツール「HFNetChkPro4 日本語版」(開発は米Shavlik Technologies)を出荷する。マイクロソフトが無償で提供している「HFNetChk」の高機能製品版という位置付けである。HFNetChkは,マイクロソフトの「Microsoft Baseline Security Analyzer(MBSA)」に含まれている。

 HFNetChkPro4は,サーバーからリモートでクライアントPCのパッチ適用状況をチェックし,必要なパッチを配布して自動的に適用する。無償版との主な違いは,(1)パッチを配布する機能を持つこと,(2)履歴などのデータを格納してレポートが可能なこと,(3)管理対象のアプリケーションを増やしたこと,の3点。

 特長は,クライアントPC側にエージェント・ソフトをインストールする必要がないこと。サーバーはリモートからクライアントPCにログインし,OSのコマンドを実行する仕組みである。ただし,クライアントPCには管理者権限が設定され,Remote Registry Serviceなど必要なサービスがインストールされている必要がある。ネットワーク構成などによっては運用が面倒になることがあるため,エージェントを利用する製品も12月に出荷する。

 価格は,250端末未満の場合,1端末当たり3300円(税別)。

(尾崎 憲和=日経システム構築)