画面●Macromedia Breeze Live

 マクロメディアは5月14日,Web上でのリアルタイム・コミュニケーションを実現するソフト「Macromedia Breeze」を発表した。クライアントPC上で利用しているアプリケーション・ソフトの動作画面を遠隔地のユーザーと共有したり,音声や映像をリアルタイムにやりとりしたりすることが可能になる。クライアントPC上のすべてのソフトを対象とする。

 Macromedia Breezeはサーバー・ソフトである。クライアントPCにはFlash Playerがあればよく,専用のクライアント・モジュールをインストールする必要はない。Flash Playerは,多くのパソコンにプリインストールしている。

 Web会議用の「Live」(画面),プレゼンテーション用の「Presentation Platform」,そのオプションで教育用の「Training Module」の3製品で構成する。ソフトウエア製品として販売するほか,マクロメディアがASP(Application Service Provider)サービスを提供する。

 ASPサービスの提供開始は6月7日,ソフトウエア製品の出荷は7月5日。Presentation Platformの場合の価格は,ASPサービスが年間100万円(1アカウント)からで,ソフトウエア・ライセンスが年間320万円(5アカウント)から。

 カスタマイズを希望する開発者向けに,画面などを変更できるSDKを公開している。また,Training Moduleは,eラーニングの業界標準であるSCORMまたはAICCに準拠するLMS(ラーニング管理システム)との連携がオプションで可能。

 高機能な分だけ,ネットワークの帯域については注意が必要だ。「スクリーンを共有する場合,解像度にもよるが300kから500kビット/秒を推奨する」(プロダクトマネージャー 太田禎一氏)と言う。

(尾崎 憲和=日経システム構築)