無線LAN機器を製造する米Proximの日本法人であるプロキシムは4月19日,企業ユースを想定した無線LANアクセス・ポイント「ORiNOCO AP-4000」(写真)を発表した。代理店4社を経由して同日から出荷開始する。

 ORiNOCO AP-4000は,同社の企業向け無線LANアクセス・ポイント「同2000」の後継製品。新開発のチップセットとファームウエアにより,IEEE802.11aと同11gの2つの無線LAN規格で同時通信した場合に,最大40Mビット/秒の実効データ転送速度を実現した。同2000で同時通信した際の実効データ転送速度は約30Mビット/秒であり,約1.3倍向上した。AP-4000の製品化により,同2000は製造を打ち切る。

 セキュリティ対策機能も強化している。アクセス・ポイントの電波の届く範囲に,許可していない別のアクセス・ポイントが設置されたら検知する機能を追加した。IEEE802.11iに準拠したセキュリティ規格「WPA(Wi-Fi Protected Access)」にもファームウエアをアップグレードすることで2004年度中に対応する予定だ。

 同製品を扱う代理店は,NSK,高文,ディアイティ,日本NCRの4社。価格は代理店が個別に設定する。ディアイティの希望小売価格は12万8000円。

(菅井 光浩=日経システム構築)