インテック コミュニケーションズは3月30日,セキュリティ監視サービス「EINS/MSS+」を発表した。4月1日から提供を開始する。IDS(侵入検知システム)やファイアウォール,サーバーなどのログを分析し,“不正アクセスの兆候が強い”イベントだけをユーザー企業に通知することが特徴。ユーザー企業は,対策が必要なイベント情報のみを受け取れるため,運用負荷を軽減できる。

 EINS/MSS+では,IDSやファイアウォールなどから収集したログを,リモートでリアルタイムに分析する。社内外の不正アクセスを監視可能である。ファイアウォールなどのログは,ユーザー企業のネットワークに設置したアプライアンスが収集する。このアプライアンスが対応するファイアウォールは,シスコシステムズの「Cisco Secure PIX Firewall」またはチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの「FW-1」。監視対象のIDSはインテック コミュニケーションが貸与する。

 サービスの利用料金は,月額50万円(ファイアウォールとIDSの監視,IDS貸与,社内のサーバーなどの脆弱性チェックを含む)から。オプションとして,公開Webサーバーなどの脆弱性チェック・サービスや,不正アクセスを遮断するサービスなどを提供する。
 
 同時に,デジタル証明書の発行などを行う「EINS/PKI+」も発表した。6月1日提供する予定。同社が設置する認証局を通じて,デジタル証明書の発行・管理を行うサービスである。認証局構築ソフトには,RSAセキュリティの「RSA Keon Certificate Authority」を利用する。

 インターネットで公開するWebサーバーやクライアントPC向けの「パブリック証明書」と,社内などクローズドな環境で利用する「プライベート証明書」の発行に対応。価格は,SSLサーバ証明書(パブリック証明書)が5万2500円/年(税込),プライベート証明書が2625円/年(100証明書時,税込)である。

(吉田 晃=日経システム構築)