12月8日,オープンソースのIDS(Intrusion Detection System,侵入検知システム)であるSnortのユーザー会が発足した。名称はa 「日本Snortユーザ会」。Snortはすでに多数のサイトで使用されており,有償のセキュリティ監視サービスで使用されている例もあるが,ユーザー会では情報交換の促進とともに日本語情報の整備を計画しており,普及の拡大が期待される。

 Snortは,サーバーへのアクセスを不正なアクセスのパターンと照合し,検出するソフトウエア。UNIXやLinux,Windowsで稼働する。オープンソースのライセンスであるGPL(GNU General Public License)のもとで配布されており,http://www.snort.org/を拠点に多くのボランティアにより,開発されている。

 日本Snortユーザ会はSnortやIDSに携わる人々の交流や情報交換,研究などを目的としている。具体的活動としては,ホームページやメーリング・リストを通じ,SnortやIDSに関する日本語コンテンツの整備や,情報提供などを行う。また,セミナーなども開催する予定。理化学研究所 渡辺 勝弘氏が代表を務める。

(高橋 信頼=日経システム構築)