ゼンド・オープンソースシステムズは11月27日,独SAPが開発したオープンソースのDBMS「MaxDB」を発売した。R/3などSAPのパッケージ・ソフトウエア用の安価なDBMSとして提供する。

 MaxDBは,独SAPが開発したSAP DBが前身。2003年5月に,SAPはスウェーデンMySQL ABと提携を発表,この提携に基づきSAP DBはMySQL ABに移管され,MaxDBと名称が変更された。

 「SAP DBはR/3などのSAPの全業務パッケージに対応しており,全世界で約6800台が導入されている。MaxDBはSAP DBと完全な互換性を持つ」(ゼンド・オープンソースシステムズ)という。SAP DBは、MySQL同様,オープンソース・ライセンスのGPLと商用ライセンスのデュアル・ライセンスで提供されており,ユーザーがどちらかのライセンスを選択できる。

 ゼンド・オープンソースシステムズはMySQLに加え,本日よりMaxDBの販売およびサポートも開始する。

 価格は,1CPUで5ユーザーの場合の年間ライセンスが10万円など。メールによるインストールおよび設定のサポートと,バージョンアップの提供が付属する。メールでの問い合わせサポート「MaxDB公認サポートサービス」は年額50万円。

(高橋 信頼=日経システム構築)