PostgreSQL Global Development Groupは11月17日(米国時間),オープンソースのDBMSであるPostgreSQLの新版7.4を正式にリリースした。公式サイトのダウンロード・ページおよびミラー・サイトからダウンロードできる。

 新版では,データベースの不要領域を回収する「VACUUM」を自動実行する機能を追加し,運用コストの削減を狙った。また,「GROUP BY句」を含む検索,INサブクエリ(副問い合わせ)を使った検索,WHERE節にSELECTを持つINサブクエリを用いた検索などを高速化した。

 関連記事「【PostgreSQLウォッチ】第1回 PostgreSQLの次期版7.4の性能を検証」で,新機能の詳細を解説するとともに,7.4ベータ2版を用いて,前述した処理性能の向上を計測している。その結果、WHERE節にSELECTを持つINサブクエリで600倍近い性能改善がみられた。

(高橋 信頼=日経システム構築)