サン・マイクロシステムズは10月7日,エントリ・レベルのUNIXサーバー「Sun Fire V250/V440」とミッドレンジのワークステーション「Sun Blade 1500」を発表した。いずれの製品も64ビットのCPU「UltraSPARC IIIi」を搭載する。製品の出荷は,Sun Fire V440とSun Blade 1500が10月下旬,Sun Fire V250が11月下旬。

 UltraSPARC IIIiは,同社のハイエンド・クラスのサーバー製品に搭載されることが多かったが,最大個数を制限することでミッドレンジからエントリ・レベルのサーバー/ワークステーション製品でも利用できるようにした。2つのサーバーはともに,1.28GHzまたは1.062GHzのCPUを搭載する。Sun Fire V250が最大2個まで,同V440は最大4個まで搭載できる。ワークステーションには1.062GHzのCPUを1個搭載する。

 「サンがコスト・パフォーマンスでリーダーに返り咲くための製品」(プロダクト・マーケティング本部長 山本恭典氏)というように,いずれの製品も価格設定に力を入れた。最小構成価格が同V250(CPU1個でメモリー512Mバイト)が48万5000円から,V440(CPU2個でメモリー4Gバイト)が161万9000円から,Sun Blade 1500(CPU1個,メモリー512Mバイト)は44万9000円からとなっている。同社によると,「同クラスの米Dellの製品に比べて10~20%低くした価格」だという。

(岡本 藍=日経システム構築)